Project Area | Human behavioral science for subjectification ("tojisha-ka") by interaction-based & rule-/story-based understanding of the brain & the world |
Project/Area Number |
21H05173
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Research Category |
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Transformative Research Areas, Section (I)
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Medical Science |
Principal Investigator |
西田 淳志 公益財団法人東京都医学総合研究所, 社会健康医学研究センター, 社会健康医学研究センター長 (20510598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村井 俊哉 京都大学, 医学研究科, 教授 (30335286)
永澤 美保 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (70533082)
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Project Period (FY) |
2021-09-10 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥333,060,000 (Direct Cost: ¥256,200,000、Indirect Cost: ¥76,860,000)
Fiscal Year 2024: ¥62,920,000 (Direct Cost: ¥48,400,000、Indirect Cost: ¥14,520,000)
Fiscal Year 2023: ¥63,310,000 (Direct Cost: ¥48,700,000、Indirect Cost: ¥14,610,000)
Fiscal Year 2022: ¥63,180,000 (Direct Cost: ¥48,600,000、Indirect Cost: ¥14,580,000)
Fiscal Year 2021: ¥79,820,000 (Direct Cost: ¥61,400,000、Indirect Cost: ¥18,420,000)
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Keywords | 思春期 / コホート / 当事者化 / 個体‐世界相互作用 / 脳行動スパイラル / マイノリティ / 社会モデル / 個体ー世界相互作用 / 大集団科学 / 個体-世界相互作用 / 個体・世界相互作用 / 思春期コホート / リアルワールド / 価値 |
Outline of Research at the Start |
「大集団科学による個体‐世界相互作用に基づく人間の当事者化のリアルワールド実証」(略称:リアルワールド実証チーム)では、思春期に人間が世界との相互作用の中で「当事者化」していく過程とその機構、およびその長期的生涯影響について、大規模思春期コホート(N=3000)である「東京ティーンコホート」等を用いて実証的に明らかにする。ライフコース疫学者、精神医学・脳科学者、動物行動学者の密な連携によって、東京という国際的大都市において、COVID-19の大流行時代に若者が当事者としてどう世界にコミットしているのか、というリアルで切実な主題を個体-世界相互作用の観点から明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
「大集団科学による個体‐世界相互作用に基づく人間の当事者化のリアルワールド実証」(略称:リアルワールド実証チーム)では、思春期に人間が世界との相互作用の中で「当事者化」していく過程とその機構を明らかにすべく、引き続き「東京ティーンコホート」等の大規模調査によるデータ収集を進め、すでに収集済のデータを使用して予備的な解析を行った。領域全体での「当事者化」のコンセプトや定義、さらには「社会モデル」に関する活発な議論を踏まえて、計画班内で共通に導入した測定指標データを中心に予備解析を実施した。自らのマイノリティ性を感じている若者たちの中にも、自尊心やウェルビーイング(精神的幸福感)などが高いグループと低いグループがあり、それらを分岐させる複数の社会的要因を見出した(弱音を吐ける他者との繋がり、良い学校風土など)。思春期に妊娠・出産を経験している女性とその子供を対象としたコホート調査では、妊娠までのライフコースにおいて虐待や経済的困窮などの逆境を経験してきた女性たちが、妊娠を機に信頼できる支援者と出会い、交流を深めるプロセスのなかでウェルビーイングが回復していくことを確認した(Baba & Yamasaki et al., in submission)。高校生・大学生を対象としたオンライン調査データの分析を進め、思春期女子群において、イヌネコ飼育が家族との関わりを通してウェルビーイングを高め、マイノリティ感を低下させることも見出している(Koyasu et al., 2023)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナの感染拡大により開始や進捗がやや遅れていた思春期コホート調査は、新型コロナの5類移行後、その進捗ペースが早まり、当初の遅れを取り戻しているため、おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
思春期コホート調査、若年母子コホート、脳画像研究等、現在進めている大規模調査を完了に向けて進め、最終データセットを構築し、データ解析を本格化する。特に、計画班内の様々な調査に共通して導入した当事者化に関する指標とその関連要因の解析を進める。また、英国の思春期コホートとの比較研究をさらに進め、マイノリティ性を感じている若者のwell-beingに影響を与える社会要因とその日英比較についての研究を進める。
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