Project Area | Dynamic cell community science starting with bone imaging |
Project/Area Number |
22H05086
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Research Category |
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Transformative Research Areas, Section (III)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
加藤 晋 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (30553101)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
呂 沢宇 東北大学, 文学研究科, 准教授 (30966312)
図斎 大 関西学院大学, 経済学部, 教授 (60868850)
澤 亮治 筑波大学, システム情報系, 教授 (70644566)
五十嵐 彰 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 准教授 (90844762)
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Project Period (FY) |
2022-05-20 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥18,720,000 (Direct Cost: ¥14,400,000、Indirect Cost: ¥4,320,000)
Fiscal Year 2024: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2023: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2022: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
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Keywords | 社会科学 / 社会的選択理論 / コミュニティ / ゲーム理論 / 動的多細胞 |
Outline of Research at the Start |
社会のなかには、近所づきあいや趣味のサークルをはじめ、さまざまなコミュニティが存在する。コミュニティ内部では、人びとの間の「つながり」があり、それが助け合いや争いごとを起こし、コミュニティの変化の仕方やレジリエンスといったものの源泉となっている。このようなコミュニティのダイナミズムの源泉となる「つながり」は、社会科学分野でひろく注目されている。本研究では、コミュニティやその内部における「つながり」などの社会的概念を、実際の人間のコミュニティに関する知見を蓄積しながら、社会的選択理論とゲーム理論の二つを応用して数理的定式化を行い、細胞のコミュニティの動態を解析するための手法を開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
アロー的な社会的選択理論とゲーム理論における、コミュニティあるいはそれに関連付いた概念について、理論的・数学的観点から分析を進めた。特に、社会的選択理論における公理的分析手法と、進化ゲームの動学アプローチの接合を検討し、それらの統合を目指しつつ、動学的な発展を試みた。特に、アローの集団的意思決定理論では「合理性の条件」が緩められた場合の分析がどのように意義があるのかについて検討した。また、集団においてはリーダーの役割が重要になることが多いが、リーダーが投票場面でどのような機能を果たすのかについての研究を進めた。そして、集団の中には、「悪い」行為をする者が現れることもあるが、こうした行動に対するサンクションの問題も考察を進めた。さらに、集団サイズが変化した場合に、集合的にどのような判断を下していくかも検討している。
このような点を踏まえ、文理の枠を超えて、人間コミュニティと細胞コミュニティの同相性に注目しながら、コミュニティ研究・移民研究の知見を生かし、発展させ、細胞コミュニティにおける「つながり」や「社会関係」の解析を行うことを試みた。その際、実際の人間コミュニティの実証研究も実施した。特に意見の形成過程に注目し、現実の社会イベントから、その特質の分析を試みた。さらに、動的なコミュニティの動きを明らかにするために、シミュレーションの分析を行いつつ、社会調査やイメージングのデータを検討した。特に、細胞の動きにフィットするモデルの基礎固めを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
細胞の解析についてのシミュレーションの分析について、大きな進展があった。また、メソドロジー部分での検討も順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、ゲーム理論と社会的選択理論の関連を結びつけるという理論面での進行が重要となるため、その点に力を入れる。また、シミュレーションの分析の基礎が概ね完成したが、これについてのさらなる洗練化を目指す必要がある。定例的会議とメールなどの連絡などにより、より緊密にコミュニケーションをすることで、さらなる発展を目指す。
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