Planned Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (B)
昆虫の翅を初めとする自然の折紙の数理・技術体系を解明することで,2次元と3次元を超越する新たな形態創生技術の創出を目指す.近年では生物は複雑な3次元形状の器官を細胞シートから形成する際にも極めて巧妙に折紙の数理を使っていることが明らかになっている.これらの優れた「自然の折紙」を工学に応用する生物模倣工学の取り組みは多くなされているものの,自然がどのようにして優れた折紙を創成するのかという根本的な問題についての研究はない.本研究項目では,自然の折紙の特徴が最も顕著に表れる昆虫の翅や植物の葉に着目し,羽化における翅の形成と折線パターンの進化プロセスを研究することで自然の折紙の設計原理を明かにする.