Planned Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (B)
近年、量子力学の性質を用いて、計算やセンシングなどの様々な情報的タスクをオーダーレベルで性能向上させる「量子優位性」が確認されつつある。本計画班では、代表者・分担者が提案した量子効果による熱機関の性能の線形オーダーでの向上についての結果を発展させ、エネルギーデバイスに対する「量子優位性」の全貌を、より高次オーダーの性能向上の可能性を含めて明らかにする一般論を構築することを目的とする。合わせて、このような性能向上を活用し、理想的な熱・仕事変換効率と高出力を合わせ持つ熱機関を実験で実装するための理論提案を行う。