Planned Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (B)
古典系で近年発展している情報幾何学や最適輸送理論などの幾何学的な最適性の数理に基づいた非平衡熱力学と、幾何学的不等式によって導出可能な熱力学的なトレードオフ関係の、量子系への拡張を模索する。またこの拡張に際して、田島-布能らの研究にあるような量子系に特化した場合の熱力学的なトレードオフ関係のメリットが、最適性に基づいた数学の視点から達成可能/不可能なのかを検討し、量子系での熱力学的なトレードオフ関係の改善/最適化を与えるような幾何学的な熱力学の手法を開発を目指す。