Planned Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (B)
細胞膜を透過しにくい中分子薬剤(核酸医薬など)を効率よく、かつオンデマンドに細胞膜透過させることができれば、分子骨格に必要条件をもたせることなく多様な薬剤の分子設計およびその実用化が可能となる。本研究課題では、光照射によりオンデマンドに薬剤を細胞膜透過させる新しい概念を創出する。具体的には、光照射下分子運動を起こすテトラフェニルエテンやシクロオクタテトラエンを化学修飾することで、光照射下薬剤の細胞膜透過を促進させる分子群、光応答性膜モジュレータ分子を創製する。班間連携を通して、薬剤の細胞膜透過機構を明らかにし、光応答性膜モジュレータ分子という概念の一般性を確立する。