Planned Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (B)
ガラスは典型的な脆性材料である。微構造を形成しても最も脆い経路で破壊するので、できるだけ欠点なく均質に作るか、き裂の経路が極端に大きくなるような針状結晶等の分散が研究されてきた。本研究では、従来アプローチとは一線を画し、ナノスケールで硬く強いガラス相に柔らかい相の不均質を導入することで強靭ガラスを実現する。特に、申請研究では、(1) 不均質構造の破壊過程観察、(2) 系統的に物性や不均質構造のサイズを変えた材料の力学特性評価を行う。得られた知見を総括班とともにモデル化し、次の材料合成にフィードバックを繰り返しながら、脆性材料のき裂先端における材料学理を構築する。