Planned Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (B)
紅藻サンゴモ類は、石灰化した硬い体を持ち、世界中に広く分布し、様々な海洋生態系において無脊椎動物の変態の誘発や生息場所の提供など重要な役割を果たす。本研究は、サンゴモ類の中でも、沿岸部に生息し、石灰化しない節と石灰化した節間部の繰り返しによって藻体が構成されるサンゴモ属に注目する。サンゴモ属の節間部形状は種の同定に用いられてきたが、近年、同じ種でも形状が異なる例が報告されている。そこで、本研究は、様々な生育環境での形態のばらつきを解析する。細胞形態の解析や数理モデルと組み合わせることで、サンゴモ属にみられる形態の柔軟性がどのような発生過程から生まれ、環境からどのような影響を受けるのか推測する。