Planned Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (B)
PTSDはトラウマ的出来事を契機として生じ、日常生活に支障をきたす精神疾患である。患者は些細な刺激でも「危険」と感じ、不安が高まる。この反応は個人の内的世界を反映した解釈に基づく反応である。本研究では、遠隔の持続エクスポージャー療法を用い、当療法の技法である現実エクスポージャーとして、患者が危険と意味づけた音をテーラーメイドで作成しヴァーチャル・リアリティとして提供する。繰り返しこの音にエクスポーズさせ、不安の改善を検証する。ヴァーチャル・リアリティは遠隔診療と相性が良く、ポータビリティも高いため、PTSDの新たな治療法の開発と普及に貢献する可能性が高い。