Planned Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
ほ乳類のXY生殖腺が精巣へと分化するためには、ヘテロクロマチン化されていた性決定遺伝子Sryがユークロマチン化される必要がある。申請者は、独自の研究により、エピゲノム制御酵素の補因子を産生する栄養代謝経路がSryの発現制御に重要な役割を担うことを見出した。本研究では、精巣分化を促すのに必要なSryのクロマチン高次構造を“性分化エピコード”と捉え、糖、脂質、アミノ酸の代謝経路、および鉄の取り込み経路が、いつどのように性分化エピコードを構築するのかを明らかにする。本研究は、ほ乳類の性の成立機構に外部環境が重要な役目を担うことを分子レベルで実証する。