Planned Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究課題では神経の記憶を司るエピコードの解読を目指す。近年、海馬の文脈依存的な記憶において「記憶エングラム細胞集団」が重要な役割を果たすことが示されてきたが、その形成・固定化・想起について核におけるエピゲノムに基づいた分子機構の理解は一部にとどまっている。そこで本研究課題では特にヘテロクロマチンに注目し、①神経活動により惹起されるクロマチンのダイナミックな変化を時間軸に沿って記述し、②いかなるクロマチン状態が長期に維持される(エピコードとして刻印される)のかを抽出し③その刻印を操作することで記憶エングラムに影響を与えるかを検証することを目指す。