Planned Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
ショウジョウバエ初期胚運命決定における胚性ゲノム活性化の過程では、エンハンサーと呼ばれる転写調節領域が中心的な役割を担う。エンハンサーと標的遺伝子の動的な相互作用が、単純に転写因子がゲノムに結合する・しないという二値的な制御では説明できない、時空間的な転写チューニング機構として緻密に作用する。しかしその背後に存在する作用機序は、全くと言って良いほど理解されていない。本計画研究では、領域内の有機的な連携を介して、個体・細胞・分子・構造レベルに至る多階層的なエンハンサー作用機序の理解を得ることを目指す。動的転写エピコードの解明を通じて、国際的にも類を見ない新しい学問領域を切り開くことができる。