Planned Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
ウイルスなどの外来mRNAや新たに進化したゲノム領域から生じる内在mRNAは、その配列が宿主の翻訳機構に適応しておらず、翻訳異常を引き起こす危険性がある。このような翻訳されにくいmRNAは、生命システムを撹乱する翻訳perturbing RNA (翻訳perRNA)となりうる。本研究では、脊椎動物ゲノムに数百コピー以上存在するタンデム型C2H2ジンクフィンガータンパク質(C2H2-ZF)の翻訳中にリボソームが頻繁に停止・衝突する現象を翻訳perRNAのモデルとして、mRNAが翻訳perRNAとなる条件と、翻訳perRNAの制御の破綻が生体に及ぼす影響、翻訳perRNAの進化的変遷を解明する。