Planned Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (B)
これまでの基礎心理学や工学などの情動推定に関する研究ではある時点の状態を一意に定めるという単純化した手法を中心としてきた。この方略により情動研究は進展したが、この方法では、我々が普段感じている多様なこころの状態のすべてを捉えることはできない。ある時点の状態を一つの情動カテゴリに決定論的に帰着させるという方法論を改め、複数の情動がその強弱を持って同時に存在しているという考え方を導入することで、こころの微細な変化を含むこころの状態を包括的な見方で理解することを目指す。