熱帯山岳キナバル山における植物一植食者間相互作用系の解明
Project/Area Number |
00J02462
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
生態
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鈴木 静男 京都大学, 農学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | キナバル山 / 被食率 / 個葉特性 / 植食者 / 標高 / 地質 / 温度 / 土壌栄養塩 |
Research Abstract |
マレーシア、ボルネオ島キナバル山において植物の被食防衛について研究を行っている。植物の防御への投資量は植物の成長速度、潜在的な食害圧、生育場所の有効資源量に依存していると考えられる。ここキナバル山では既に4標高(700、1700、2700、3100m)×2地質(堆積岩、蛇紋岩由来の場所)でプロットが設置されている。また、標高1700mの地点では、さらに3地質(地質年代的に新しい堆積岩由来の場所、地質年代的に古い堆積岩由来の場所、蛇紋岩由来の場所)×2地形(斜面下部の傾斜が緩やかな場所と尾根部)でプロットが設置されている。標高の上昇による気温の低下や地質・地形の変化による土壌の利用できる栄養塩量の違いにより、森林レベルでの植食者による被食量と葉の防御物質・栄養塩含有量がどう影響されるのかということを調べている。熱帯林12サイトで採集した優占種の葉の化学分析実験を行った。全炭素・窒素に関しては、CNコーダーを用いた。総フェノールと縮合タンニンに関しては、アルコール抽出した後、試薬を用い分光光度計で含有量を求めた。また、リグニンに関しては、アルコールなどを用い、リグニン以外の物質を除去し、残差を試薬を用い分光光度計で含有量を求めた。得られたデータを基に、優占種の胸高断面積合計による重みづけ平均により森林レベルでの葉の特性評価方法を開発した。これにより、森林レベルで評価した葉の窒素、縮合タンニン、リグニン含有量が森林レベルの被食率と有意な関係があることが示された。また、平成12年度(調査1年目)にえられた結果を、学術雑誌に投稿するための準備を行った。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)