アフリカツメガエル初期発生におけるETS転写因子を介した細胞内情報伝達の解析
Project/Area Number |
00J03434
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
川地 薫 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | Ets転写因子 / Brachyury / FGF / MAPキナーゼ / 中胚葉 |
Research Abstract |
アフリカツメガエル初期発生において、FGFはMAPキナーゼを介して中胚葉形成に関わる因子として知られているが、このFGF/MAPキナーゼ経路の下流でどのような転写因子がシグナルを伝えるのかは明らかにされていなかった。Ets転写因子はFGF/MAPキナーゼ経路の下流でMAPキナーゼによりリン酸化を受けることが分かっているが、アフリカツメガエル初期発生におけるその機能は現在まで不明であった。 私がこれまでに行ったアフリカツメガエル初期胚への野生型及び変異型Ets mRNAのマイクロインジェクションやアニマルキャップを用いたRT-PCRの結果から、Ets転写因子がFGF/MAPキナーゼ経路の下流で中胚葉形成に重要な役割を果たすことが明らかになった。また、アンチセンスオリゴのインジェクションからも同様の結果を得た。さらにFGF/MAPキナーゼ経路の標的遺伝子で中胚葉形成における重要な転写因子であるBrachyuryのプロモーター領域とルシフェラーゼ遺伝子とを融合したレポータープラスミドを用いてルシフェラーゼアッセイを行ったところ、Brachyuryの転写制御をEts転写因子が行っている可能性が示唆された。さらにBrachyuryのプロモーター領域を用いたゲルシフトアッセイやレポーターアッセイの結果より、Brachyuryのプロモーター領域に存在するEts転写因子の結合部位を特定し、その転写制御機構を明らかにした。中胚葉形成以外にも死刑誘導や神経冠細胞の移動などより発生後期におけるEts転写因子の果たす機能について現在解析中である。
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Report
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Research Products
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