Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
B中間子の軽い中間子二つへの崩壊過程に関する物理量-分岐比、CP asymmetryなど-は、摂動的量子色力学(PQCD)を用いて理論的に予言することができる。崩壊振幅に対して摂動が扱える部分(H)と扱えない部分(波動関数)とにわけ、その崩壊振幅の実験値を再現する波動関数を採用し、同じ波動関数を用いることで他の過程に対する崩壊振幅を予言するのがPQCDと呼ばれる手法である。Hに含まれる赤外発散に起因する項は摂動近似を悪くするので、何らかの方法によりHから分離しなければならない。運動量の横成分に対する分離は現在までに十分研究がなされており、Sudakov因子として崩壊振幅の計算に含まれていた。しかしながら、運動量の縦成分に対する分離については技術的な困難があり、理論計算には含まれていなかった。そこで研究代表者は、摂動近似を悪くする項の縦成分に対する分離をthreshold resummationと呼ばれる方法により実行した。この分離は崩壊過程にかかわる中間子には依存せず、Hの構造にのみ依存することが分かった。これは今までなされたPQCDの解析に分離の効果を容易に取り入れることができるということを意味している。これらの結果は既に論文としてまとめ学術雑誌に投稿済であり、出版も決定している。また、上記研究で得た分離の効果をB→D_sK崩壊過程の解析に応用した。今まで無視していた効果を考慮したのだから、ここで得られた結果は以前の結果と比べて理論的に信頼牲の高いものとなった。そして予言された分岐比は実験値と一致することが分かった。この結果についても既に論文としてまとめ学術雑誌に投稿済であり、出版も決定している。
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