Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
ショートバースト継続時間の短いガンマ線バースト、ショートバーストは放射領域の速度が大きいバーストなのかもしれない。この考えのもとでいろいろな観測がどのようにみえるかを考えた。GRB021004GRB021004はバーストが起きてから49秒後とかなりはやい時間に世界中の天文台にバーストが起きた位置を知らせる速報が流れたため、最初の観測がバーストが起きてから193秒後とこれまでで一番はやい時間にバーストの残光が発見され、されにその後、これまでの観測にないほど時間的に密に残光の観測が行われた。そのため、このバーストの残光の光度曲線はこれまでのバーストの残光の光度曲線にみられない特徴を持っていた。光度曲線が減光から増光に移る、再増光と、指数的に減光している光度曲線にみられる小さな時間変動である。これは最増光は観測がはやい時間に行われたためにみえてきたもので、理論的には予測されていたもの。もう小さな変動はもしこれがバースト源の周りの密度の変化によるものであれば、自然なものであるが、残光をだす領域におけるエネルギーの変化によるものであるのならば、さらに考えてる必要がある。これについてはまだ結論がでていない。