Project/Area Number |
01010011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
島崎 淳 千葉大学, 医学部, 教授 (10008229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 修 京都大学, 医学部, 教授 (70025584)
大野 良之 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (10160590)
和田 文雄 香川医科大学, 医学部, 教授 (20028385)
矢谷 隆一 三重大学, 医学部, 教授 (80024636)
松本 圭史 大阪大学, 医学部, 教授 (70028299)
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Project Period (FY) |
1988 – 1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥14,200,000 (Direct Cost: ¥14,200,000)
Fiscal Year 1989: ¥14,200,000 (Direct Cost: ¥14,200,000)
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Keywords | 前立腺癌 / 前立腺潜在癌 / 前立腺偶発癌 / アンドロゲン依存癌 / 癌の進行 / 成長因子 |
Research Abstract |
1.ヒト前立腺の微小癌 高令者剖検で見出される潜在癌は26%にあり、最近1年間では34%と増加する。20%が10mm径以上で、ほゞ全例が中および低分化癌であった。5mm径以内は75%が高分化癌であった。 前立腺肥大症の摘出標本は5〜10%に偶発癌があるが、5mm径以内は高分化癌、これ以上は中および低分化癌が多かった。以上より、潜在癌と偶発癌は組織学的分化度では類似しており、両者は同一と推測された。 この両者につき、raSP21の発現頻度は類似していた。しかし核内好銀部位は偶発癌のほうがやゝ発現頻度が高い傾向を示した。これは偶発癌にA2が多かった可能性があり、さらに検索する必要がある。 2.潜在癌の疫学 潜在癌と類似すると考え、偶発癌を用いて病院対照と比較した。低学歴、社会経済的地位の低位、性活動発現の遅延、結婚後の活発な性生活、ビタミンA摂取不足が顕性化因子として推測された。 3.前立腺の成長因子 ラット前立腺よりEGF様増殖因子を精製した。4種の分画を分離出来、3つはEGFレセプターと結合能を示し、EGFより高分子であるがアミノ酸構成にEGFと相同性をみとめた。 4.アンドロゲン依存癌のアンドロゲン誘導性増殖因子 シオノギ癌115はアンドロゲンによりFGF様ペプタイドを分泌し、自己調節をおこなう。癌細胞の増殖様式の変化はアンドロゲン誘導性の因子の合成機序の変化をともなっており、非依存癌では自律的に因子の合成がみられた。また非依存癌では依存癌にみられなかった異なる因子に対する反応性を獲得していた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)