がん治療における放射線の時間的線量配分と制癌剤併用効果に関する研究
Project/Area Number |
01010020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 紀夫 東京大学, 医学部, 教授 (10010050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 武仁 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (90013896)
坂本 澄彦 東北大学, 医学部, 教授 (20014029)
小野 公二 京都大学, 医学部, 講師 (90122407)
安藤 興一 放射線医学総合研究所, 室長 (00159526)
赤木 清 関西医科大学, 医学部, 助手 (30098115)
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Project Period (FY) |
1987 – 1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥13,700,000 (Direct Cost: ¥13,700,000)
Fiscal Year 1989: ¥13,700,000 (Direct Cost: ¥13,700,000)
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Keywords | 先行指標 / 分割照射 / ^<31>P-MRS / pO_2 / Micronucleus test / 血流 / Reoxygenation(再酸素化) |
Research Abstract |
放射線が確実に照射野の組織にエネルギーをデポジットできることは、薬剤の分布が血流などに依存することに比し、放射線による腫瘍治療の特微の一つである。できるだけ多くの癌細胞を殺し転移を少なくしながら、正常組織に対する障害をできるだけ少なくする事が、最重要である。両組織間の生物学的な因子の違いを利用して分割照射することにより、障害の程度の違いを生ずる。過去10年間の放射線基礎医学(治療生物学)の進歩は、各組織・腫瘍間での放射線リスポンスの違いを解析し、更に照射間隔中に起こる種々の細胞のBehaviorを解析し、これまで経験にたよっていた分割照射の有効性のメカニズムを解明する足掛りを築いた。本研究の目的は、個々の器官・腫瘍の放射線リスポンスの特異性に基づき、よりよい時間的線量配分(可能なれば有効薬剤の併用も含め)を理論的に導き出すための基礎研究を行なうことであった。1)生物学的特異性に基づく効果的線量配分の決定に重要な種々の因子の解析。2)腫瘍治療の『先行指標』の新たな開発。3)正常組織障害の『先行指標』の新たな開発。目的の1)、2)、3)は表裏一体を成すものであり、長期に渡る実験を含むので、平行して行なう方が有効と考えられた。マウスの腫瘍または正常組織(鈴木・赤木・安藤・小野・坂本)を主として使ったが、ヒト腫瘍細胞スフェロイド(佐々木)、ヒトリンパ球(小野)も併用した。Micronucleus test、組織PO_2の計測、^<31>P-MRSによる組織エネルギー状態の測定、蛍光色素による血流分布の評価法などの先行指標の開発が進み、一方、薬剤との併用効果のメカニズム解明、低酸素細胞と再酸素化現象の解析などが進んだ。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)