Project/Area Number |
01010040
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
藤原 美定 神戸大学, 医学部, 教授 (70030848)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 吉昭 東京女子医大, 医学部, 教授 (70013894)
八木 孝司 京都大学, 医学部, 助教授 (80182301)
二階堂 修 金沢大学, 薬学部, 教授 (60019669)
山泉 克 熊本大学, 医学部, 学授 (70107093)
田中 亀代次 大阪大学, 細胞工学センター, 助教授 (80144450)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥9,300,000 (Direct Cost: ¥9,300,000)
Fiscal Year 1989: ¥9,300,000 (Direct Cost: ¥9,300,000)
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Keywords | 高発癌性遺伝病 / 色素性乾皮症 / DNA修復 / 修復遺伝子 / 修復タンパク / DNA損傷特異抗体 / 突然変異 / 発癌 |
Research Abstract |
1.色素性乾皮症(XP)の相補遺伝子クローニングと蛋白の解析。XPーA群を部分相補するマウス・ヒトcDNAが多数のλとプラスミドにクローニンクできた。その中1.0と1.3kb XPーAcDNAは新遺伝子で215アミノ酸の中性蛋白(25KDa)をコードした。このXPーAcDNAによるサザン分析はゲノム遺伝子(9q)の欠失などの大変異はなく、多数A群では第3イントロンのスプライス受容部位のG→C点尖然変異が発見され、ノザン分析でmRNA転写の異常欠損が見られた。一方、仔牛胸腺から分離カラム組合せで精製したXPーA相補蛋白は42KDaの塩基蛋白で、90KDa複合体としてミクロ注入でXPーA細胞のみでDNA修復を完全回復させた。部分精製XPーC因子は高分子量(160KDa)のDNA親和性の高い蛋白であった。 2.XPのDNP修復欠損、突然変異と発癌。全国調査の結果433XP患者が存在した。相補テストの結果、A群105例、C9、D14、E14、F19、G2、Variant(Va)62の計208例が決定され、欧米に比し、A、E、F、Va群が多く、CD群が少ない。全患者の48名が発癌し、ほぼ完全な修復欠損のA、C群は平均10歳の若年性発癌を、中間修復能のEF群とVa群では36ー48歳の平均遅延発癌を示し、よい相関が得られた。LIVによる主要なダイマーと(6ー4)産物に各々特異的単クローン抗体が樹立され、A、C、D群では両損傷修復とも80ー100名欠損し、Va群は高変異性(6ー4)産物のみの部分欠損を示し、発癌したVa群はカフェイン感受性であったので(6ー4)産物が原因損傷と考えられた。シヤトルベクターpZ189のsupF遺伝子のUV突然変異の塩基配列研究はXPーA、C、F群において70%が点突然変異で、TCとCC配列のCではほぼ全部の変異が生じたので(6ー4)産物が発癌性変異にとって重要と考えられた。微底光防御はXP発癌抑制に大変有効である。 XPの分子研究が格段に進歩した。多相補群のXP遺伝子と産物および分子修復作用機構の系統的解明が向後の重要な研究展開課題である。
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