がん関連遺伝子および遺伝子産物の組織内検出とそのがん診断への応用
Project/Area Number |
01010048
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
珠玖 洋 長崎大学, 医学部, 教授 (80154194)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 和夫 福井医科大学, 医学部, 助教授 (10094434)
河田 光博 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (60112512)
上田 龍三 愛知がんセンター, 化学療法部, 部長 (20142169)
小路 武彦 長崎大学, 医学部, 講師 (30170179)
向井 清 国立がんセンター, 病理, 室長 (20190837)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥16,000,000 (Direct Cost: ¥16,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥16,000,000 (Direct Cost: ¥16,000,000)
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Keywords | in situ hybridization / 癌遺伝子 / 癌診断 |
Research Abstract |
insituhybridizationの方法論の検討、および癌組織における各種癌関連遺伝子の解析がおこなわれた。方法論の検討としては、(1)組織の固定方法としては、高分子DNAやRNAを回収することのできる新しいパラフィン包埋法(AMex)の応用、Microwave固定標本の利用(門田)が開発され、又組織のHCIおよびProteinaseK処理の必要性および濃度の検討がおこなわれた(小路)。(2)合成DNAプローベを用いるin situ hybridizationで、高い相同性をお互に持つmRNAにおいて特異的にハイブリットを形成するための条件(河田、中西)の検討をおこなった。(3)in situ hybridizationの感度および半定量解析の検討をおこなった(小路、中西、河田)。組織における癌関連遺伝子の解析として、(4)非ホジキンリンパ腫44例における14種の癌遺伝子の発現をin situ hybridizationで解析した。各々の癌遺伝子のリンパ腫における発現頻度およびそれらの発現とリンパ腫の組織型との関連につき検討した。リンパ腫において、癌遺伝子の発現亢進が認められる場合には、局在性なく全ての細胞が陽性となり、その発現が構成的であることを明らかにした(珠玖)。(5)26例の大腸癌におけるcーmyc,cーrasらの発現をin situ hybridizationにより検討し、得られた結果を各々の遺伝子産物に対するモノクローナル抗体による免疫組織学的検討結果と比較し、良好な一致をみた(門田)。(6)31例のホジキン病におけるEBウィルスDNAの検出をPCRおよびin situ hybridizationで検討した結果の一致が認められ(向井)、又30例の濾胞性リンパ腫におけるbc1ー2遺伝子の切断点を解析した(上田)。更にFowlpoxウィルス感染病変組織におけるウィルスDNAのin situ hybridizationによる検出の可能性を確かめた(若宮)。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)