Project/Area Number |
01010073
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Sasaki Institute |
Principal Investigator |
長瀬 すみ 佐々木研究所, 化学部, 部長 (20072390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 啓二 徳島大学, 酵素科学研究センター, 助手 (10108871)
長尾 美奈子 国立がンセンター, 発がん研究部, 部長 (40100151)
田中 寿子 慈恵会医科大学, 付属研究部, 助教授 (60072401)
寺田 雅昭 国立がんセンター, 分子腫瘍部, 副所長 (10124421)
伊藤 信行 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (00079956)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥15,000,000 (Direct Cost: ¥15,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥15,000,000 (Direct Cost: ¥15,000,000)
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Keywords | 無アルブミンラット / エチルニトロソ尿素 / 経胎盤投与 / 神経腫瘍 / 細胞増殖因子 / 発情勃起 / processing / Tーキニノーゲン |
Research Abstract |
無アルブミンラット(NAR)の生産は順調に続けられ、要望どおり各班員に分与された。本年度に得られた主な研究成果は次の如くである。無アルブミンラットとSDラットを用いエチルニトロソ尿素(ENU)による神経腫瘍について検討した。4週令ラット及び妊娠ラットにENUが投与されたが、いずれの場合もNARにおける癌発生率が高く、特に経胎盤投与で其の差が顕著であった。其の他、C_6グリオーマをNAR脳に移植したところ癌の進展とともに発情勃起が誘発され、移植部位について検討したところ扁桃体近辺が問題である事がわかった。NAR及びSDラットにおける肝発癌物質に対する感受性について調べられ、各種の酵素偏倚などからみてNARはSDに比し肝前癌病変の増殖に不利な要因を有することが示唆された。また、NARの膀胱や腎臓発癌の高感受性の一因として尿中の増殖因子の増加の関与を考え、其の方面の検討が行われたが、細胞増殖因子の関与は少ないという結果が得られた。NARにおいて、加令や肝発癌物質によりアルブミン陽性(Alb^+)細胞の増加する機序解明の実験が行われ、1.Alb^+細胞とGSTーP陽性細胞とは相関性が低く、Alb^+細胞増加は発癌作用とは別の遺伝子障害作用と思われる。2.種々検討の結果、Alb^+細胞内でアルブミン合成が行われている事は明らかになったが、SD肝とは異なり肝諸小器官内腔に反応産物が充満し、processingに異常がある事が示唆された。一方、生合成されたアルブミンをWestern blottingで調べたところNARでは肝及び血清に68kDの他に50kD,25kDの2種類が検出され、抗アルブミン抗体に対するepitopeを保持しているが分子量の小さい蛋白が合成され、この様な異常アルブミンが細胞内processing、分泌に影響していると考えられた。また、CEA様蛋白のcDNAの塩基配列を調べた結果、この蛋白はTーキニノーゲンのバリアントである事が判明した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)