Project/Area Number |
01015007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
立木 蔚 東北大学, 抗酸菌病研究所, 教授 (90006065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平賀 章 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (80134047)
田村 真理 弘前大学, 医学部, 助教授 (20124604)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥9,400,000 (Direct Cost: ¥9,400,000)
Fiscal Year 1989: ¥9,400,000 (Direct Cost: ¥9,400,000)
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Keywords | 蛋白ホスファターゼ / 蛋白ホスファターゼIA / cDNAクローニング / ラット肝 / ラット骨格筋 |
Research Abstract |
われわれはラット肝から精製した蛋白ホスファターゼIA(2C)の化学分析を基に、オリゴヌクレオチドプローブを合成し、まずラット肝cDNAライブラリーを、次いでラット腎cDNAライブラリーをスクリーニングし、pSTー11なるクローンを得た。このものは1602kbpの読取り枠をもち、分子量42,416の蛋白をコードしていた。推定されるアミノ酸配列中にIAからの3個のオリゴペプチドのほかに、他から報告されたIAの2個のオリゴペプチドも検出され、上の読取り枠はホスファターゼIAの全長をコードしていることが確実に思われた。しかし、こうして得られたIAのアミノ酸配列には他の蛋白ホスファターゼとの間に相同性がまったく認められなかったので、上のpSTー11のcDNAを大腸菌に発現させ、活性を有するホスファターゼIAの生産を試みた。まずそのためのプラスミドを構築したが、これに10tacプロモータが用いられた。次いでこのプラスミドで大腸菌を形質変換させ、その大腸菌の抽出液を作って電気流動したところ、ホスファターゼIAの抗体を免疫反応し、かつホスファターゼIAと同サイズの蛋白バンドが認められた。さらにこのバンドが認められた抽出液には、ホスファターゼIAに特徴的なMg^<2+>依存性の蛋白ホスファターゼ活性が検出され、しかもバンドも活性もtacプロモーターを逆向きに挿入したプラスミドによっては生じなかった。以上から、pstー11がホスファターゼIAをコードしていることがまったく確実となった。次に以上のcDNAをプローブといて、ノーザンブロット法によりラット諸組織のmRNA量を測定したところ、骨格筋や精巣で肝や腎よりもはるかに高かった。活性測定では肝が骨格筋の2倍以上であるので、不一致は明らかに大きい。現在この理由を追求中である。
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