Friend白血病ウイルスに対する感受性を支配するマウス遺伝子の研究
Project/Area Number |
01015016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小高 健 東京大学, 医科学研究所, 教授 (00012691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東條 有伸 東京大学, 医科学研究所, 助手 (00211681)
増田 道明 東京大学, 医科学研究所, 助手 (90134626)
渋谷 正史 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (10107427)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | マウス / フレンド・ウイルス / 白血病 / Fvー2遺伝子 / CD43遺伝子 / 第9染色体 / G蛋白 / gp55遺伝子 |
Research Abstract |
本研究の目的は、フレンドウイルスがマウスに急性の白血病をおこすのに必要なFvー2遺伝子の解明にある。直接的にこのマウス遺伝子をクローニングする方法論が確立されていないので、次のような実験を行った。 1.発症したマウスの脾およびウイルス感染により樹立された細胞株からcDNAライブラリーを作り、種々のプローブを用いて、これら細胞内で発現の増加している遺伝子を探した。このような遺伝子のなかには、Fvー2など発症に関与するものが含まれていると考えたからである。数ケが得られたが、そのなかに、Tリンパ球系の発生に重要とされるCD43sialophorin遺伝子と同一もしくは近縁のものがあり、解析を進めている。 2.マウス第9染色体におけるFvー2遺伝子のおゝよその位置はわかっているが、その近辺の分子生物学的解析は行われていない。種々のプローブを用いてRFLP解析を行ったところ、G蛋白のGNAI2遺伝子のプローブによって、Fvー2congenicマウス間にRFLPが見出され、Fvー2との連鎖が確認された。なおこの研究の副産物として、マウスのbetaーT_3受容体およびalpha_1ーT_3受容体のクローンが得られ、さらに毛色突然変異に対応するかも知れない特異的DNAバンドが見つかった。 3.ウイルス側の要因として、発症に関与するウイルス被膜糖蛋白であるgp55の解析を行った。gp55は感染細胞においてホモオリゴマーとして存在すること、gp55遺伝子をエリスロポエチン依存性細胞株に導入すると非依存性に増殖するようになった。 以上、Fvー2遺伝子の解明という目的からすれば、周辺をめぐっているわけであるが、それなりの知見は得られたと考える。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)