ILー2受体発現増強因子を用いたキラーT細胞高能率誘導法
Project/Area Number |
01015026
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
成内 秀雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10012741)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平良 珠美子 東京大学, 医科学研究所, 助手 (80154722)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
Fiscal Year 1989: ¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
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Keywords | インターロイキン2受容体発現因子 / T細胞亜集団 / 分離精製 |
Research Abstract |
腫瘍免疫に於て重要な役割をすると考えられるキラーT細胞は表面にILー2受容体をもち、ILー2によって増殖する。本研究はキラーT細胞上のILー2受容体発現を増強させる新たな液性因子を分離精製し、これを用いて、キラーT細胞を大量に増殖させるのが目的である。この目的に沿って、ヘルパーT細胞を抗原刺激した培養上清から活性因子の分離精製を試みた。その結果次のような分離方法を取るのがよい事が解った。即ち、DEAEーセファセル、ハイドロオキシアパタイト、シリカゲル、逆相クロマトの順にカラムクロマトを行なう。この操作で60万倍に精製した因子が得られる事が解かった。この標品には既知サイトカインの活性は検出されず、かつ、現在入手し得るサイトカインに対する抗体では中和されず、T細胞上にILー2受容体を発現させる。この因子の活性を受けてILー2受容体を発現するT細胞亜集団の検討を行なう目的でCD4陽性T細胞であるTH1、TH2、及びCD8陽性T細胞のクローンと多クローン性T細胞株を樹立して各細胞株の当該因子に対する反応性を検討した。その結果、TH1、及びCD8T細胞はこの因子に反応してILー2受容体を発現する事、TH2細胞はこの因子には反応せず、ILー1に反応してILー2受容体を発現する事が解った。この結果は抗原に反応したヘルパーT細胞がILー2を分泌すると同時に当該因子を分泌し、この因子の効果を受けてILー2産生細胞は更に分裂増殖を行い、同時にCD8T細胞の増殖を促すことを物語っている。即ち、当該因子は少量のヘルパーT細胞存在下で最も能率よくCD8T細胞の増殖を促す事が解った。 現在この因子の大量生産を行なっており、これを用いて上記の過程を経て精製標品を作り、因子に対する単クローン抗体の作製を行い、当該因子の作用機構、因子の構造を分子生物学的に追求する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)