ALTERED MHC クラスI抗原遺伝子の分離、構造解析と癌細胞における発現状況
Project/Area Number |
01015030
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
田中 憲一 新潟大学, 医学部, 教授 (10126427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高桑 好一 新潟大学, 医学部, 助手 (80187939)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 1989: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | 腫瘍細胞 / HLAクラスI抗原 / 核酸配列 / Nobel MHC抗原 / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
SV40癌化ヒト線維芽細胞より作製したcDNAライブラリィーの検索によりNobel MHCクラスI抗原をコードすると思れるクローン(PIO)を分離、サンガー法により約90%の核酸配列を決定、他のHLA遺伝子との比較を行った。 (1)既に発表されたクラスI遺伝子のほとんどにおいて、2ケのイニシェーションコドンが報告されているが、p10においては単1のみである。 (2)他のHLAクラスI遺伝子との比較においてalpha1ドメインは80%、alpha2ドメインは81%、alpha3ドメインは93%、トランスメンプランドメインは70%、サイトプラスミックドメインは76%のホモロジーを示した。 (3)Alu反復配列が3末端側非飜訳部分中央にみとめられ、ポリ(A)アデニリレーション部分を提供している事が観察された。 (4)トランスメンブレン部分の疎水結合は良く保れており、p10によりコードされる分子が細胞表面に発現している事が示唆された。 (5)同一細胞より作成したジェノミックライブラリィーよりp10に対応するジェノミッククローンを分離、5末端側の核酸配例を約1kb行った。その結果、従来よく認められるTATAボックス部分の核酸配例がTCTAAAであり、AがCに変換している事が認められた。 (6)p10を種々の培養ヒト癌細胞株(ヒト胃癌細胞、ヒトメラノーマ、ヒト子宮頚癌、ヒトBリンパ腫、ヒト肺癌細胞)に遺伝子導入を行ったところ、全ての細胞において発現が認められた。特にBリンパ腫細胞において高度の発現が観察され、組織特異性の存在する事が示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)