Project/Area Number |
01015049
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
難波 雄二郎 京都大学, ウィルス研究所, 助教授 (50027322)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 1989: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | キラーT細胞 / gammaーインターフェロン / 遺伝子導入 / 腫瘍免疫 |
Research Abstract |
1.キラーT細胞の形質の変化 マウスgammaーインターフェロン遺伝子を導入することにより細胞にいかなる変化が惹起されるかを細胞表面形質の面から検索した。その結果、Thyー1抗原、Lytー1、2、抗原並びにasialoーGM_1抗原量に変化はなくClassIMHC抗原量にも変化はなかったがClassIIMHC抗原量は著明に増加していた。この現象はキラーT細胞の標的細胞であるglioma細胞がgammaーインターフェロンによりClassIMHCが著しく増量するのと対照的であった。 2.gammaーインターフェロン遺伝子導入キラーT細胞のin vivoでの抗腫瘍効果 上記キラーT細胞はwinn typeの抗腫瘍効果が親株に比較して著しく強まっていることが明らかになった。又gliomaを皮下移植し、5日及び8日後に上記キラーT細胞を静脈内に移入した場合にも腫瘤の形成がほとんどのマウスにおいて阻止された。この様にキラーT細胞を移入されたマウスでは血中gammaーインターフェロン活性がかなり長期間維持された。 3.ヒトgliomaに対するキラー細胞 ヒトglioma培養細胞株を樹立し、同一の患者末梢血からリンパ球を種々の方法で活性化してその性質を検索すると、gammaーインターフェロン処理によりClassIHLA抗原を増加させたglioma細胞に対して腫瘍抗原特異的なキラーT細胞はそのキラー活性を著しく高めるが、それとは対照的にnatural killer typeのLAK細胞に上記glioma細胞に対するキラー活性を減弱させた。このことはgammaーインターフェロンとキラーT細胞の組合わせは治療法として有効であるが、gammaーインターフェロンとLAK細胞の組合わせにし疑問があることを示唆している。
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