CEA関連抗原遺伝子の分子生物学的解析および産物の機能
Project/Area Number |
01015093
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
日野田 裕治 札幌医科大学, 医学部, 助手 (10165128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷内 昭 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50045324)
今井 浩三 札幌医科大学, 医学部, 講師 (60117603)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | Biliary glycoprotein I / Nonspecific crossreacting antigen / in situ hybridization / transfectoma / 抗合成ペプチドモノクローナル抗体 |
Research Abstract |
本研究の目的は、CEA関連抗原であるnonspecific crossreactin antigen(NCA)とbiliary glycoprotein I(BGP I)の分子生物学的解析を通じて、これら分子の機能を明らかにする点にある。本年度の研究成果として以下の点が挙げられる。i)BGP I cDNAの解析から、BGP Iには少なくとも4つのisoformが存在するがノザンブロット法による種々の細胞株や癌組織においては、3.9kbの単一のmessageのみ検出される。ii)CEA NCAの発現していない肝細胞癌においてBGP I mRNAが高率に発現することを見い出し、従来肝細胞癌に検出されていたCEA様抗原の本体がBGP Iであることを強く示唆した。 iii)NCA mRNAの発現が、大腸癌において非癌部組織より明らかに強いことをin situ hybridization法を用いて明らかにし、NCAの腫瘍マーカーとしての有用性を示唆した。iv)NCA cDNAを発現ベクターに組み込み、CHOK1細胞を用いてトランスフェクトーマを作製した。 v)NCAおよびBGP Iの合成ペプチドに対するモノクローナル抗体を作製し、免疫原のペプチドに強く反応するクローンを確立した。 vi)BGP I cDNAの5端側をプローブとしてgenomicライブラリーをスクリーニングし、数個の陽性クローンを得た。今後はこれらの材料を用いて以下の点につき明らかにする。i)細胞質ドメインにリン酸化部位の存在が示唆されるBGP Iのリン酸化を検討する。ii)すでに報告されているCEAファミリーの接着分子としての可能性を抗ペプチドモノクローナル抗体やトランスフェクトーマを用いてNCAやBGP Iについて検討する。iii)genomicライブラリーより得たBGP Iをcodeすると思われるクローンを解析し、本遺伝子の5上流領域の配列を決定する。iv)NCAの腫瘍マーカーとしての役割をさらに明確にする。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)