遺伝子導入による自己発光性哺乳類細胞の構築とその細胞癌化・分化の解析への応用
Project/Area Number |
01015115
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
宇多小路 正 癌研究会, 癌研究所・細胞生物部, 部長 (20085616)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松隈 章一 癌研究会癌研究所, 細胞生物部, 研究員 (30106166)
石川 隆俊 東京大学, 医学部, 教授 (30085633)
|
Project Period (FY) |
1989
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
|
Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
|
Keywords | 遺伝子導入細胞 / ホタル・ルシフェラーゼ / メタロチオネイン遺伝子 |
Research Abstract |
研究の目的:哺乳類培養細胞にホタル(Photinus pyralis)から分離されたルシフェラーゼ遺伝子を導入して、自己発光する細胞株を作り、生きた細胞内での遺伝子制御を経時的、連続的に観察、記録することの出来る系を確立する。 今年度の成果: 1.ホタル・ルジフェラーゼ遺伝子にはチャイニーズハムスターメタロチオネイン遺伝子のプロモータ領域を結合して、誘導可能となるよう修飾を施した。 2.チャイニーズハムスタ由来CHL細胞、ミドリザル由来Cos細胞、マウス由来細胞等に上述の遺伝子を一過性に導入後、Cd^<2+>、デキサメサゾンで誘導を行った。動物種差はかなり大きく、CHL,CosではCd^<2+>、デキサメサゾンで、ルシフェラーゼの発現の誘導が可能であったが、マウス細胞では発現は低く誘導も認められなかった。 3.備品として購入したルミノメータは、上記細胞10^7ケ程度の材料について、ほぼ定量的測定が可能な感度を示し、有効に利用された。 4.持続的にルジフェラーゼを発現する細胞株の樹立はCHL,Cos細胞について試み、それぞれ6株、2株を得た。これらの細胞株ではCd^<2+>により、ルシフェラーゼ発現の増強(数倍〜10倍以上)が認められた。 5.魚類由来培養細胞にも、メタロチオネイン・ルシフェラーゼ融合遺伝子の導入を行い、その発現とCd^<2+>による発現の誘導を検出することが出来た。 6.超高感度イメージングシステムを利用するには至らなかった。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)
-
[Publications] Matsukuma,S.,Nakatsuru,Y,Nakagawa,K.,Utakoji,T.,Sugano,H.,Kataoka,H.,Sekiguchi,M.,Ishikawa,T.: "Enhanced O^6ーmethylguanineーDNAーmethyltransferase activity in transgenic mice containing an integrated E.coli ada repairgene." Mutation Research. 218. 197-206 (1989)