Project/Area Number |
01015117
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
塚越 茂 癌研究会, 化学療法センター, 副所長 (60085644)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲葉 実 癌研究会化学療法センター, 基礎研究部, 主任研究員 (60085636)
鶴尾 隆 東京大学, 応用微生物研究所, 教授 (00012667)
田代 田鶴子 癌研究会化学療法センター, 基礎研究部, 研究員 (20085608)
|
Project Period (FY) |
1989
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
|
Budget Amount *help |
¥21,200,000 (Direct Cost: ¥21,200,000)
Fiscal Year 1989: ¥21,200,000 (Direct Cost: ¥21,200,000)
|
Keywords | 制がん剤 / ランダム・スクリーニング / P388白血病 / KB細胞 / ヒト胃癌細胞 |
Research Abstract |
難治性の癌に有効な制がん剤は、既存の制がん剤とは構造が全く異る化合物の可能性が高い。本研究ではこのような薬を選別する手段として、ランダム・スクリーニングを行うこととし日本国内の研究機関より制がん性について未検定の物質を収集して、その活性の検定を目的とした。 対象とする物質は合成物、天然物由来を問わず斬新な構造を期待する立場から、医薬品以外を目的とした物質をも含めた。本年中に収集した検体数は合成物126個、天然物13個で合計139個であり、大学、研究所、民間企業合わせて22施設から提供を受けた。検定の方法はマウス白血病P388を用いるin vivoの検定を主とし、合成物169検体、天然物12検体、計181検体を検定し、合成物64個が延命率(T/C)120%以上で有効と判定された。総検体数に対する有効率は35%であった。動物実験には供し得なかった微量検体108個についてはKB培養細胞を用いてin vitroで検定を実施した。40検体が50%増殖抑制濃度4mug/ml以下で有効と判定された。有効物質については追加合成をして動物実験にかけることを奬めている。その他ヒト胃癌に由来する培養細胞4系を用いて、やはりin vitroで増殖抑制活性を検定した。204検体について実験を行い、60検体は1mug/mlでも増殖を50%以上抑制した。制がん性の検定はすべて無償で行い、検定結果は速やかに検体提供者に報告した。特許等の関係もあるので少くとも1年以上公表はしない。但し、同様の仕事に従事する研究者に対する情報提供のため、約2年後には提供者の同意を得て結果を雑誌に公表しており、現在もその一部の公表の準備中である。尚、独自の動物実験施設を有する研究機関に対しては、要請に応じてP388白血病を始め、スクリーニングに使用する腫瘍株を分与している。今年度は91件の分与を実施した。
|
Report
(1 results)
Research Products
(8 results)