Project/Area Number |
01015120
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
石井 俊輔 理化学研究所, ライフサイエンス筑波研究センター・分子遺伝学研究室, 主任研究員 (00124785)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今本 文男 京都薬科大学, 生命薬学研究所・遺伝子工学研究室, 教授 (00029761)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 1989: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
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Keywords | HIV / エンハンサー結合蛋白質 / リンパ球細胞 / DNAアフィニティーカラム / サウスウェスタン法 |
Research Abstract |
ヒトB細胞からヘパリンアガロース、DNAアフィニティカラムクロマトグラフィーによりHIVエンハンサー結合蛋白質を精製した。精製蛋白質がHIVエンハンサーに特異的に結合することはゲル移動度シフト法、DNaseIフットプリント法、UVクロスリンク法などにより確認した。さらに精製蛋白質をin vitro転写糸に加えると、HIVLTRプロモーターからの転写が促進されることも確認した。精製蛋白質は36〜42kDaの5つのポリペプチドから成り、SDSーPAGE後のrenaturation実験では、そのうち少なくとも3つのポリペプチドはHIVエンハンサーに直接結合した。一方HIVエンハンサー領域に相当するオリゴヌクレオチドを合成し、これをプローブに用いたサウスウェスタン法によりヒトB細胞cDNAライブラリーより1つのポジティブクローンを得た。このクローンはオープンリーディングフレームのみから成る1kbのインサートを含む。このインサートがコードする蛋白質領域は2つのメタルフィンガー構造を有し、大腸菌内で産生させたこの蛋白質はHIVエンハンサーに特異的に結合することがDNase Iフットプリント実験により確認された。私共はこの蛋白質をHIVーEP1(HIV enhancerーbinding protein1)と名付けた。大腸菌で産生させたHIVーEP1を抗原として作製した抗体は、ヒトB細胞から精製したHIVエンハンサー結合蛋白質とは反応せず、両者は異なる蛋白質であることが明らかとなった。以上の結果より、HIVエンハンサー結合蛋白質は複数種存在すると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)