Project/Area Number |
01015121
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
坂倉 照〓 理化学研究所, 真核生物研究室, 主任研究員 (80073120)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広田 紀男 自治医科大学, 病理第2, 助教授 (20041361)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 1989: ¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
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Keywords | 細胞外物質 / テネイシン / 癌細胞の増殖 / 癌細胞の転移 |
Research Abstract |
テネイシンは、1986年に癌胎児性のマトリックス物質として報告され、電顕観察では6本鎖構造をもち分子量約1500kd(還元型では200ー250kd)の大きな糖蛋白質である。テネイシンの機能は今までの研究から細胞接着、血球凝集、細胞増殖と考えられているが、生体内での作用は何ら明らかにされていない。我々は、ヒトテネイシンを精製し、いくつかのモノクローナル抗体を作製した。その中には、組織化学的に癌間質を優位に染めるもの、培養癌細胞の増殖刺激及び阻害効果を持つものが含まれている。本研究では、これら抗体のいろいろな癌細胞増殖に及ぼす効果と癌組織における発現の検討を目的とする。 テネイシン産生、非産生それぞれ4細胞株、計8株のヒト癌細胞について、MTT法による比色定量で4種類のモノクローナル抗体につき、癌細胞増殖促進、抑制効果を検討した。その結果2つのクローンはテネイシン産生細胞の増殖を促進、非産生細胞の増殖を抑制した。残り2クローンは、全く逆の効果を示した。これら抗体の認識するエピトープの決定と構造解析が急がれる。また胃、大腸腫瘍の免疫組織化学では、分化度の高い腫瘍病変にテネイシンが強く発現した。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)