ヘテロサイクリックアミンによる肝発癌での腫瘍遺伝子の活性化
Project/Area Number |
01015123
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Research Category |
Grant-in-Aid for Cancer Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Cancer Center Research Institute and Research Center for Innovative Oncology, National Cancer Center Hospital East |
Principal Investigator |
江角 浩安 国立がんセンター研究所, 生化学部, 部長 (70160364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高山 昭三 国立がんセンター, 所長 (00085630)
大垣 比呂子 国立がんセンター, 生化学部, 研究員 (00150201)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | ヘテロサイクリックアミン / ラット / 肝臓 / 発がん / がん遺伝子 / ラス遺伝子 / PCR法 |
Research Abstract |
食品中に、調理中に形成される発がん物質であるヘテロサイクリックアミンは、そのほとんどが肝細胞がんを引き起こす。このヘテロサイクリックアミンにより引き起こされたラットの肝細胞がんでのH,K,Nーras遺伝子の活性化を、PCR法で検討した。用いた試料は、いずれもすでに組織学的に肝細胞がんであることが確認された、パラフィン包埋フォルマリン固定標本である。組織学的にがんであることが確認された部分よりPCR法により各々H,K,Nーras遺伝子を増幅し、選択的hybridization法により、12、13、59、61番目のコドンの突然変異を解析した。 その結果、2ーaminoー3ーmethylimidazo〔4,5ーf〕qunoline(IQ)で誘発された肝臓がん22例中、変化のあったものはHーrasで13番に3例、Kーras、Nーrasでは変化は認められなかった。さらに、2ーaminoー3,8ーdimethylimidazo〔4,5ーf〕quinoxalineで誘発されたものでも、17例につき検討し、Hーras,Nーrasに変化は認められず、唯一Kーrasの13番に1例だけ変化が認められたのみであった。以上の如く、ヘテロサイクリックアミンによるラットの肝臓発がんでは、ras遺伝子が活性化されることは必要条件ではないことが明らかとなった。 マウスにおける肝臓がんでは、多くの化合物でras遺伝子の活性化が発がんと強く結びついていると報告されている。今回の結果だけでは動物種の違いか、化合物の違いかが明らかではないが、ヘテロサイクリックアミンのラットにおける肝臓発がんのメカニズムは、多くのマウスのものと異なることが明らかとなった。現在、ヘテロサイクリックアミンによるマウスの発がんにつき、検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)