Project/Area Number |
01044118
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | Joint Research |
Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
河野 公俊 大分医科大学, 医学部, 助教授 (00153479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HSIANGーFU Ku 国立癌研究所(米国), 部長
KLEINMAN Hyn 米国国立衛生研究所, 歯学研究所・発生生物学部, 室長
山田 吉彦 米国国立衛生研究所, 歯学研究所・発生生物学部, 室長
小野 真弓 大分医科大学, 医学部生化学, 助手 (80128347)
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Project Period (FY) |
1989 – 1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥7,100,000 (Direct Cost: ¥7,100,000)
Fiscal Year 1991: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1990: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1989: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | 血管内皮細胞 / 蛋白分解酵素 / 蛋白分解酵素阻害酵素 / 増殖因子 / サイトカイン |
Research Abstract |
細胞増殖は、種々の増殖因子を含むサイトカインにより、細胞外マトリックスの合成と分解の調節により制御されることが知られている。我々はヒト大網由来の細小血管内皮細胞の初代培養系を用いて、種々のサイトカインによる増殖制御を解明しようと考え、細胞外マトリックスの合成と解析をはじめたが、研究進展過程で、マトリックスの分解系の著しい変動を見い出し、今年度はその解析を主にすすめ以下の点を明らかにした。 1)上皮成長因子EGFにより、血管内皮の移動が、組織型プラスミノ-ゲンアクチベ-タ-(tーPA)の分泌上昇に依存して見られることを明らかにした。 2)上記のEGFによるtーPAの上昇が、腫瘍壊死因子(TNF)により阻害することを見い出した。EGF及びTNFの両者存在下でプラスミノ-ゲンアクチベ-タ-インヒビタ-I(PAIー1)が著増することも判明した。 3)TNF単独で、インタ-ロイキン6(ILー6)及び、コラゲナ-ゼの増加かみられ、その誘導に、TNFによる塩基性線維芽細胞増殖因子(FGF)の誘導が関与していることが示唆された。 4)メタロブロテア-ゼインヒビタ-であるTIMPー1はEGF及び、TNFにより増加することが明らかになった。 以上の様なマトリックス分解系及びその阻害系に関与する遺伝群は、血管内皮細胞では巧妙に制御され、マトリックスの合成に伴う血管新生に関与すると考えられた。現在、他の増殖因子や、その受容体の解析、FGFの遺伝子発現への関与や、遺伝子発現調節蛋白の解析へと研究が進展している。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)