Project/Area Number |
01050020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Fusion Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
渡辺 健二 大阪大学, 工学部, 教授 (70107142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 智之 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (80023117)
中井 貞雄 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 教授 (10029019)
犬竹 正明 筑波大学, プラズマ研究センター, 助教授 (90023738)
佐野 史道 京都大学, ヘリオトロン核融合研究センター, 助教授 (70115856)
後藤 誠一 大阪大学, 工学部, 教授 (90029140)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥15,000,000 (Direct Cost: ¥15,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥15,000,000 (Direct Cost: ¥15,000,000)
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Keywords | ヘリオトロンE / ガンマ10 / 激光XII号 / トライアム1M / 共同研究 / カーボニゼーション / ECR洗浄 / 中性子計測 |
Research Abstract |
大学附置3核融合研究センターの各大型実験装置(ヘリオトロンE、ガンマ10、激光XII号)に関する共同研究は、これまでの実施内容のうち、重点項目の結論を出した。それらの最重要研究成果は次のようになる。ヘリオトロンEでは、カーボニゼーションに成功し、鉄不純物の激減とそれによる放電時間の伸長並に高密度運転が可能となった。またHα蛍光散乱計測による粒子閉じ込め時間の推定法を確立した。さらに第I期特別研究の成果であるD_2Oレーザー散乱イオン温度計測を実機に適用した。ガンマ10では、ミラー型としては始めてECR放電洗浄に成功し、大気開放後の数ショットでそれまでチショットを要したプラズマ性能に達した。またプラズマ性能(ポテンシャル高さ、イオン温度)も10%ほど向上した。激光XII号では、中性子発生量の絶対値計測が±5%の精度を有することを示すとともに、中性子半影カメラによる中性子源像の撮影に成功した。また80%全球凹凸加工ターゲットの製作技術を開発し、サンプルの爆縮実験によりレーレーテーラー不安定の定量評価手法として有効であることを示した。最終年度のみにとりあげたトライアム1Mでは、40分以上の定常長時間放電プラズマの分光計測を行い、鉄或はモリブデンの高電離イオン線強度が時間的にほぼ一定であることを示し、今後の研究課題を提示した。 以上の共同研究は、大学講座単位研究者が大センタープロジェクトに参画して為されたものである。このような共同研究システムを成功させたのは、常置委員会(センター毎)と全体打合せ会を定常的に開催し各種の調整を行ったこと、並に課題ごとに受け入れ側のインターフェースとしての担当者・責任者を明確にしたことに依る。今後の共同研究推進のための一つのあるべき姿を実証し得たと確信している。
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