Project/Area Number |
01304032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
北村 幸彦 大阪大学, 医学部, 教授 (70028520)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平嶋 邦猛 埼玉医科大学, 教授 (00165169)
丹下 剛 東京大学, 医学部, 講師 (10107667)
小玉 博明 奥羽大学, 歯学部, 講師 (20118376)
森 和博 新潟大学, 理学部, 教授 (90025635)
日合 弘 愛知がんセンター研究所, 部長 (10073131)
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Project Period (FY) |
1989 – 1990
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1990)
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Budget Amount *help |
¥12,600,000 (Direct Cost: ¥12,600,000)
Fiscal Year 1990: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥6,600,000 (Direct Cost: ¥6,600,000)
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Keywords | 造血支持細胞 / 造血幹細胞 / 造血微小環境 / CFUーM / マスト細胞 / 線維芽細胞 / 前脂肪細胞 / 造血刺激因子 / IL-3 / G-CSF / GM-CSF / 細胞間接触 |
Research Abstract |
造血支持細胞とその標的細胞の関係について、各研究者が独自の実験系を用い総合的に研究した。1).北村はマスト細胞の線維芽細胞依存性の増殖と分化がおこる際の、マスト細胞と線維芽細胞の接触についてしらべた。W/Wマウス由来の培養マスト細胞は、マスト細胞が線維芽細胞からの増殖刺激を受け取るために必要とするW(cーkit)レセプタ-を欠いているが、W/Wマスト細胞は正常線維芽細胞と付着しなかった。一方S1/S1胎児由来線維芽細胞は、W(cーkit)レセプタ-に対するリガンドを欠損しているが、正常マスト細を付着させない。またマスト細胞の分化異常を示すmi/miマウス由来のマスト細胞もW/Wマスト細胞以上に線維芽細胞に対する付着性の障害を示し、支持細胞がマスト細胞の増殖・分化に影響する際には両者間の接触を介していることが示唆された。2)小玉はマウス白血病細胞株の中には、既知の増殖因子には反応しないが、前脂肪細胞との共生培養では増殖するものがあることを示し、白血病細胞の増殖に対する支持細胞の関与を明らかにした。また小玉はCSFーMをコ-ドする遺伝子の突然変異のために骨大理石症を呈しているop/opマウスにCSFーMを注射すると骨大理石病が治癒することを示した。3).平嶋は核磁気共鳴トモグラフィ-を用いてヒトの骨髄の形態をしらべた。正常骨髄と再生不良性貧血の骨髄が区別され、後者の経過を追うことができた。4)片桐はアフリカツメガエルのキメラ個体の解析から赤血球が腹側卵黄のうに由来するのに対して、白血球は背側より由来することを示した。5)井上はmyc遺伝子を導入したトランスジェニックマウスから支持細胞由来と考えられる腫瘍を得た。6)丹下はヒト巨核球性白血病細胞株の分化誘導についてしらべた。7)林と橋本は支持細胞の形態的な特性に関する研究を続行した。8)日合はマウスリンパ腫細胞と支持細胞の関係の研究を続行した。
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