Project/Area Number |
01305008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Economic history
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Research Institution | Tokyo Keizai University |
Principal Investigator |
杉山 忠平 東京経済大学, 経済学部, 教授 (50021837)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹本 洋 大阪経済大学, 経済学部, 教授 (10103227)
大森 郁夫 早稲田大学, 商学部, 教授 (30103609)
須藤 壬章 慶応義塾大学, 経済学部, 教授 (50051298)
水田 洋 名城大学, 商学部, 教授 (80022440)
小林 昇 大東文化大学, 経済学部, 教授 (10062390)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | アダム・スミス / シンポジウム / 国際交流 / 経済学 / 経済思想史 / 道徳哲学 / 社会哲学 / スコットランド啓蒙 |
Research Abstract |
アダム・スミスを経済学者としてだけでなく、より広く社会哲学者として統一的にとらえる点で、戦中いらいの日本の研究水準を諸外国を先駆していたが、国際交流の不足のために、認知がおくれた。その反省に立ち、また各国のスミス研究の特殊性と一般性とを相互啓発に役立てるために、スミス没後200年記念シンポジウムを次の構成で計画した。 一つはスミスの道徳哲学、経済学、美学、法学のような、彼に即しての内在的研究であり、一つはスコットランド啓蒙のなかのスミス、イギリス経済思想史のなかでのスミスのような、いわばイギリスにおけるスミス、そしてそれと並んでアメリカにおけるスミス、ドイツにおけるスミス等、スミス研究の各国における諸相の究明であり、もちろん日本におけるスミスがこれについては重要な一環をなすし、また最大の注目を集めるであろう。報告は当初の12カ国に加え、ソ連、インド、韓国の研究者から参加希望があり、そのための増幅と調整が進められた。一部を除いて主報告者の報告全文も事前に入手し、その印刷に着手した。それらすべてにつき日本人討論者による邦文レジュメの作成も進行中であり、ともにシンポジウム出席者に配布される。討論者の相互連絡のための会合も、シンポジウム推進役間の会合も、行った。 日本におけるスミスについて、予定しつも逝去により実現しなかった内田義彦を除き、高島善哉、出口勇蔵、杉原四郎からの聴取も行った。高島はその直後に発病・逝去され、結果的に稀有な收穫となった。イギリスのスミスゆかりのグラスゴウのスキナ-からはプログラムにつき専門知識の提供を得た。 会場、報告者・討論者の宿泊所、内外参集希望者の選定、不足資金の募金による補充等もとどこおりなく進めた。これには現地在住の水田洋の努力に負うところが大であった。
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