Project/Area Number |
01306010
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
気象・海洋・陸水学
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松本 英二 名古屋大学, 水圏科学研究所, 教授 (30199864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 保夫 山形大学, 教育学部, 教授 (20219281)
渡辺 興亜 国立極地研究所, 教授 (60111861)
前 晋爾 北海道大学, 工学部, 教授 (80022672)
大場 忠道 金沢大学, 教養部, 教授 (60013588)
樋口 敬二 名古屋大学, 水圏科学研究所, 教授 (50022512)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 古環境 / 氷床 / 樹木年輪 / 堆積物 / 数値モデリング / 氷期一間氷期 |
Research Abstract |
地球環境の変化が社会問題となっているが、このような環境変化は、過去にもさまざまな時間尺度や空間規模でおこっており、氷床、堆積物、樹木年輪等に記録されている。古環境の変遷の研究体制づくりを行うため、平成元年12月14〜15日、研究分担者が一同に会し、名古屋大学水圏科学研究所において、シンポジウムを開催した。このシンポジウムでは、氷床、植生、堆積物等の自然の記録の解読、人間が残した記録の解析、古環境の数値モデリング等の現状をレビュ-し、今後の研究課題について検討した。特に、過去2000年および氷期一間氷期サイクルに焦点を合わせて、今後の研究体制を議論した。 日本学術会議における地球圏一生物圏国際協同研究計画(IGBP)の検討に留意しながら、さらに1年間かけて研究体制づくりを行い、本研究を実施に移したい。 シンポジウムの成果は、報告書として出版した。報告書では、氷床コアの年代測定、微量温室気体ガス濃度変化、同位体比変化、化学物質変化等に視点を置き、氷期一間氷期サイクルと環境変化との関係を明らかにした。植生の変化では、日本における年輪年代学の可能性について、木曽ヒノキを例にとり詳しく検討した。また、花粉分析による日本列島における植生変化史について概観した。深海堆積物による古海洋については、海洋における炭素循環を中心にして問題点をレビュ-した。日本の史料にもとづく歴史天候デ-タベ-スの現状と、それを用いた古気候復元の成果と問題点を探った。古気候のシュミレ-ションでは、欧米の数値モデルの紹介とその成果について概観し、日本における数値モデリングの現状と問題点について触れた。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)