西太平洋におけるマイクロプレ-トテクトニクスと古環境地図に関する国際共同研究
Project/Area Number |
01306012
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
地質学一般
|
Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
加賀美 英雄 高知大学, 理学部, 教授 (50013561)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
満塩 博美 高知大学, 理学部, 教授 (20036536)
古川 博恭 琉球大学, 教養部, 教授 (30110844)
大場 忠道 金沢大学, 教養部, 教授 (60013588)
平 朝彦 東京大学, 海洋研究所, 教授 (50112272)
丸山 茂徳 東京大学, 教養学部, 助教授 (50111737)
|
Project Period (FY) |
1989
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
|
Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
|
Keywords | マイクロプレ-トテクトニクス / 古環境地図 / ホットリ-ジョン / 沈み込み帯 / エパイロゲネシス / WESTPAC |
Research Abstract |
西太平洋におけるマイクロプレ-トテクトニクスと古環境地図に関する研究会は、本グル-プが中心となり平成元年6月6日ー7日の2日間、東京大学海洋研究所において開催された。この研究会では19講演と2討論が行われ、約80名の参加者によって熱心に討論された。その結果は、高知大学黒潮圏研究所所報(英文223頁、1989年12月印刷)として出版された。 これらの討論の過程で、特に興味を引いた仮説は、(1)大陸のホットリ-ジョンではアセノスフェア(軟弱圏)から物質隆起が生じており、その対流に引っ張られて縁海が形成されたと言うものであった。これを検証するために、インドシナ半島の新第三紀火成活動と南支那海・アンダマン海の拡大を関連づける希土類元素同位体や年代測定をすることを積極的に推進しようと提案された。また、(2)褶曲山脈の形成には2つの原因が考えられ、イリアンジャア・ニュ-ギニア中央高地のように2大プレ-トが衝突するところに発達するものと、四国山地のようにプレ-ト沈み込み帯に発達するものとがある。後者についてはプレ-ト沈み込みのごく初期のみに隆起が形成されると言うエパイロゲネシス(造陸運動)の重要性が指摘されその発展が期待された。 これらの結果は、1990年2月に中国の杭州で行なわれた西太平洋海域共同調査事業(WESTPAC)の地域セミナ-の席上報告された。その結果、1990年から始まるその中期計画案に組み入れられることになり、国際共同研究が推進されることが決定した。また、加賀美が統括責任者として引続きお世話をすることとなった。 以上の事態に対応する国内研究としては、能田(京産大)・巽(京大)らのインドネシア半島を中心とする海外学術調査(提出準備中)と加賀美を中心とする総研(A)(提出中)で当座は進めていく予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(7 results)