Project/Area Number |
01307002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
物理化学一般
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
小尾 欣一 東京工業大学, 理学部, 教授 (10016090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
閑 春夫 群馬大学, 工学部, 教授 (40008454)
海津 洋行 東京工業大学, 理学部, 教授 (20016140)
吉原 經太郎 分子科学研究所, 教授 (40087507)
濱之上 熊男 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (30025374)
岡田 正 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (40029442)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | ミクロ分子環境 / 光反応 / 分子小集団 / ラジカル対 / イオン対 |
Research Abstract |
本研究では、21世紀は光の時代と言われている現時点において、これからの光化学反応の研究を如何なる方向に展開すべきかを探求することを目的とした。全体研究会、班会議および数回の世話人会を聞いて得られた結論を以下に要約する。 これまで凝縮相における化学反応の研究は現象論的には興味ある成果を得ているものの、物理的・化学的に堀り下げた基礎研究は、凝縮相反応が極めて複雑なため手詰まり状態にあったが、新しい実験研究手法の導入が可能となってきた現在、凝縮相光反応の基礎研究を推進すべきである。光励起された分子は、解離、異性化、イオン化、電子移動、プロトン移動、エネルギ-移動などさまざまの型の化学反応を引き起す。どのような反応を起すかは、光励起分子自身のもつ性質と、それを取り囲む環境との複雑な関わりあいにより規定される。このような複雑な要因を含む光反応を解明するためには、“ミクロ分子環境"下において、反応を支配する物理的・化学的因子を究明する必要がある。さらに、ミクロ分子環境を構築して、全く新しい反応中間体や新反応を創造することが期待される。そのためには、(1)光反応を支配するミクロ分子環境因子は何か? (2)如何にしてミクロ分子環境を構築するか? (3)ミクロ分子環境場を用いて如何にして新しい光反応を発現させるか?という問題について本質的な研究を進めるべきである。そのための研究課題としては、分子小集団におけるラジカル対およびイオン対、分子配向界面における光反応が提案された。
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