Project/Area Number |
01308017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Virology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高橋 理明 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (50029758)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉倉 廣 東京大学, 医学部, 教授 (60012754)
吉川 昌之介 東京大学, 医科学研究所, 教授 (80012714)
日野 茂男 長崎大学, 医学部, 助教授 (70012763)
北村 敬 国立予防衛生研究所, 部長 (60072899)
大谷 明 国立予防衛生研究所, 所長 (30072846)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | バイオハザ-ド対策の歴史 / バイオハザ-ド対策のWHO方式 / 実験バイオセイフティ / 病原体の危険度分類 / 動物のバイオセイフティ |
Research Abstract |
わが国では1970年頃動物実験者に腎症候性出血熱の感染がおこったことがあるが、それ以降は問題となるような実験内感染はおこっておらずましてや地域社会の安全性を脅かしたという事件は全くない。しかしバイオセイフティに関する大学等研究機関の対応は個々に行われているのみでその間の連絡は薄いのが現状であり、この問題をシステム化としてとり上げる必要がある。日本細胞学会にはすでにバイオセイフティ委員会が設置されているが、本研究班の要請により日本ウイルス学会にも同様の委員会が設置され学会でバイオセイフティの問題をとり上げるようになった。更に関連学会にも同様の組織が設けられ、それが横に関係するシステムが形成されることも望まれる。そのため本研究班の報告書にバイオハザ-ド対策の歴史と現状、予研、NIH/CDCの病原体の危険度分類比較表、現在の問題点等を記載した。そしてバイオセイフティの問題は施設、器具の安全性の向上は勿論であるが、実験者作業者への教育訓練、そして実験者作業者自身が日常細心の注意をもって遵守する態度が基本となっていること、それが本人自身を守る道であるのみならず結果的には地域社会の安全性を守ることを強調し、そのために各機関に安全委員会を設置し、バイオセイフティのソフト面を確立するよう提案した。又安全機器についてはできるだけ性能の保障されたものを購入するよう要望した。その他臨床検査材料の取り扱い、企業活動とバイオセイフティの問題についても提言を行った。その報告書を全国の関連研究機関に配布するが、この報告書が基礎となってわが国のバイオハザ-ド対策がシステム化することを強く期待する。
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