Project/Area Number |
01440020
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurophysiology and muscle physiology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮下 保司 東京大学, 医学部(医), 教授 (40114673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂倉 守 法政大学, 工学部, 教授 (80013746)
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Project Period (FY) |
1989 – 1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥14,800,000 (Direct Cost: ¥14,800,000)
Fiscal Year 1989: ¥14,800,000 (Direct Cost: ¥14,800,000)
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Keywords | イメ-ジフレ-ムメモリ / 視覚記憶 / 連合記憶 / ニュ-ロン / 遅延見本合せ / 海馬 / 大脳側頭葉 |
Research Abstract |
本年度は、研究計画通り認知記憶の連想メカニズムを解析する目的で、大脳側頭葉皮質と海馬のニュ-ロン活動を調べた。 1.記憶課題として視覚性遅延見本合わせ課題と視覚性遅延対連合課題を採用した。課題制御用として、計測用ワ-クステ-ションにFBX24を組み込み、C言語によるソフトウェアを開発した。現在、システムはほぼ完成し、デ-タ取り込みでは既設のVAX11/730ーPDP11/30システムを上回る性能を発揮している。 2.大脳側頭葉皮質ニュ-ロン反応の解析においては、視覚性遅延見本合わせ課題のフラクタルパタ-ン提示順序についての連合がテストされた。提示順序を一定にして100枚のパタ-ンでサルをオ-バ-トレ-ニングすると、下部側頭葉前腹側部ニュ-ロンでは2ー3枚のフラクタルパタ-ンに対して強い発火をするが、このフラクタルパタ-ンはトレ-ニング時に連続して提示されたものである確率が有意に高かった。この事実は、下部側頭葉前腹側部ニュ-ロン反応に視覚性の図形連合が起こっていること示す。 3.海馬ニュ-ロン反応の解析においては、視覚図形と運動反応の連合課題がテストされた。図形を2枚1組として、サルに一方の図形にはFR反応、他方の図形にはDRO反応を要求する。海馬・海馬支脚には、FRとDROで異なった発火をするニュ-ロンが見いだされる。しかし、別の図形の組では発火しないことがあるので、この差異的発火は単に運動に対応した反応ではない。また、差異的発火の見いだされた図形の組を、異なった運動反応(例えば舌によるリッキング)でテストすると発火しないことがあるので、この差異的発火は単に視覚刺激に対応した反応でもない。即ち、この海馬ニュ-ロンのFR/DRO反応は、視覚図形と運動反応の条件的連合をコ-ドしていることが結論された。
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