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終末期医療におけるquality of life-患者・家族・医師間の予備的比較研究

Research Project

Project/Area Number 01480210
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

大井 玄  東京大学, 医学部(医), 教授 (70114410)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 内藤 雅子  東京大学, 医学部, 助手 (10010084)
久田 満  東京大学, 医学部, 助手 (50211503)
渡辺 昌  国立ガンセンター研究所, 疫学部, 部長 (60051637)
Project Period (FY) 1989
Project Status Completed (Fiscal Year 1989)
Keywords終末期患者 / 生命の質(QOL) / 生活満足度 / 身体的要因 / 精神的要因
Research Abstract

余命延長の期待が薄い終末期においては、患者の苦痛を除き満足感を高めるといった。いわゆる生命の質(Quality of Life;QOL)の向上が医療の重要な目標となってくる。そこで本研究では、入院中の終末期患者とその主治医および担当看護婦(士)を対象にアンケ-ト調査を行い、患者のQOL(生活満足度)を規定する身体的・精神的要因とは何か、また、それらの要因を医療者側は的確に把握しているのか、について検討した。
調査は、まず患者に対して身体の痛み、睡眠、食欲、便通、吐き気、不安、憂鬱といった心身の諸症状の程度と入院生活に対する満足度の程度をそれぞれ5段階で尋ねた。また、医師や看護婦(士)に対しては、患者に尋ねた症状や満足度の程度を同じく5段階で推定してもらった。
まず、生活の満足度を基準として重回帰分析を行った結果、患者の生活満足度は、睡眠や不安といった精神的要因によって規定されていることが明らかとなった。次に、患者が自己評価した心身の諸症状や満足度と医師や看護婦(士)が推定したそれとの一致度をスピアマンの順位相関係数によって比較検討した。その結果、医師や看護婦(士)は、痛みや食欲、吐き気といった身体症状は比較的確に推定しているものの、満足度や睡眠、不安、憂鬱といった精神症状については一致度は低かった。
以上の結果より、終末期患者の生活満足度即ちQOLを規定する要因として不安やそこから生じる不眠といった精神的要因が重要であることが明らかとなった。しかるに医師、看護婦(士)はそれらの状態を適切に把握しているとはいいがたく、今後の結末期医療は、患者と充分にコミュニケ-ションをとりつつ、精神面を支えるアプロ-チに変えていく必要があると思われる。

Report

(1 results)
  • 1989 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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