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日本の農村社会における高齢化と国際化の関係(移住・交流・通婚)

Research Project

Project/Area Number 01510105
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 社会学(含社会福祉関係)
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

小川 全夫  山口大学, 人文学部, 教授 (40041016)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 加来 和典  山口大学, 人文学部, 助手 (80214261)
Project Period (FY) 1989
Project Status Completed (Fiscal Year 1989)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1989: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords高齢化 / 国際化 / 移住 / 国際交流 / 通婚 / 農村
Research Abstract

日本の人口高齢化と国際化は、微妙に絡まりあって、地域社会の態様に影響を与えている。その様相は地域によって異っている。日本農村の高齢化は、若年人口流出によって進行すると、一般的には考えられているが、沖縄県南大東村では、むしろ高齢人口流出によって、高齢化が抑止されてきたといえる。また大分県大山町では、国際交流を通じて、むしろ伝統的農村家族の存続を可能にしてきた。これらの町村に比べると山口県東和町は、古くから出稼ぎ者を送り出してきた所であり、高齢化が日本一の状態になっている。山形県朝日町では、高齢化しながら、何とか伝統的農村家族を存続させようとした結果、町民の国際結婚を行政自ら図っていく動きにまでなっている。
これらの地域における高齢化と国際化の態様は、単なる自然地理上の特徴から結果するものではなく、そこに住まう住民の意識の中に埋めこまれてきた文化的伝統と、そこからリ-ダ-シップをとって、主体的に動き出している人物の存在から理解されるべきだろう。南大島村は、日本だけでなく、外国からも出稼ぎに来る「仕事場」としての地域であり、大山町は国際的に通用する「生活の場」としての地域であり、東和町は国内外へ出稼ぎに出かけて後に帰郷する「墳墓の地」としての地域であり、朝日町は外国との通婚を行なってまで、家を持続させようとする「再生産の場」としての地域である。それぞれに高齢化と国際化の絡みは今後も複雑になっていくだろうが、タ-ニング・ポイントには、地域リ-ダ-の存在が大きく浮かび上がってくる。また、こうした地域課題の解決にむけては、各種制度の柔軟な組み換えが必要になってくる。国際関係が、ますます緊密になる日本の中で、今や農村は社会としての再生力を問われており、人々の構想力を刺激する地域理念をどのように立てていくかが焦眉の急になっている。

Report

(1 results)
  • 1989 Annual Research Report

URL: 

Published: 1989-04-01   Modified: 2016-04-21  

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