Project/Area Number |
01510213
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Japanese history
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Research Institution | National Museum of Japanese History |
Principal Investigator |
福田 豊彦 国立歴史民俗博物館, 歴史研究部, 教授 (80016617)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1989: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 製鉄 / 鍛冶 / スラグ / 鉄滓 / 鉄器 / チタン / タタラ / 製鉄遺跡 |
Research Abstract |
〔デ-タの収集と製鉄遺跡デ-タベ-スの作成〕 1.収録した遺跡デ-タは、昭和61年度科学研究費補助金『わが国前近代製鉄技術の起源と転移経路の総合的研究』において、各府県教育委員会の協力をえて収集した約1000件のデ-タを基礎とすることとし、それを市販のデ-タベ-ス上の「製鉄遺跡DB」として入力した。 2.これを各府県毎に教育委員会または埋蔵文化財センタの関係者に送付して修正を依頼するとともに、発掘調査報告書などによって補充した。その結果、収録した遺跡件数は45府県1682件に達した。これは当初の予想以上の増加であった。 3.東京工業大学の研究者とともに進めていた研究では、理工学技術による遺跡の性格解明が一つの重要な課題であり、その成果を受け継ぐ意味で、本遺跡デ-タベ-スにはスラグと鉄製品の化学組成値を収録した。収録件数は1043件である。なお資料収集中に、より適したDBーSOFTが発売されたため、その上で手直しを加えた。 〔製鉄遺跡デ-タベ-スの構成と内容〕 1.「製鉄遺跡DB」のデ-タは、基本となる遺跡表(MEIN)と遺跡出土スラグ化学組成表(KAGAKU)とよりなる。 2.遺跡表(MEIN)は、遺跡ID・遺跡名(+フリカナ)・都道府県・市町村・地字・遺跡の性格・時代(時代区分+世紀)・関連出土遺物・発掘調査(年・主体・判定根拠)・報告書(書名・筆者等)・化学組成表の有無・備考の各欄よりなり、夫々に検索が可能である。なお、遺跡コ-ドは5桁の自治体コ-ドに2桁を加えたもので、これによって国立歴史民俗博物館で作成されている他のデ-タベ-スと関連づける事が出来る。 3.化学組成表は、分析者と分析機器等の情報と、珪素(SiO_2)・チタン(TiO_2)・アルミニュ-ム(Al_2O_3)・鉄(Fe_2O_3)・マンガン(MnO)・マグネシュ-ム(MgO)・カルシュ-ム(CaO)・カリウム(K_2O)・燐(P_2O_5)など、製鉄の原料や技術に密接な関係のある諸元素の量を酸化物の重量百分比で表した。このKAGAKUの表は、コ-ド番号によってMEINの情報とつなげられている。
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