Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
〔資料に関して〕 放送された漫才の録音,市販の漫才のテ-プを文字化し,これとは別にNHK演芸台本研究会で検討された漫才台本とあわせて,漫才文字資料約20時間分を作成した。また,テレビドラマ約5時間分の文字資料を作成した。これらは,今回の研究の資料として役立つ以外に,談話分析研究の基礎資料として,幅広く活用できるものである。 〔分析作業に関して〕 得られた対話文字資料の中から,典型的なやりとりのパタ-ンと見られる部分を1件ごとにカ-ド化して,分析,類型化をすすめた。 〔分析結果に関して〕 対話は,その要素的な最小単位(A氏の1つの発話に対するB氏の1つの発話という単位的な連鎖)においても,また最大単位(一つの話題をめぐっての2人のやりとりの全体)においても,それぞれのレベルにおける構造というものが考えられるが,それとは別に,2人の数度のやりとりで構成される「対話の中単位」とも呼ぶべき単位的なまとまりが認められた。 その「対話の中単位」の内容の類型は,下に例示したようなものを代表として,約十数種類が抽出できた。 (1)(A)事実の一端の報告--(B)細部説明要求--(A)事実の残りの部分の報告{--(B)さらに細部説明要求--(A)説明} (2)(A)好悪感覚の表明--(B)反論的理由説明要求--(A)好悪感覚の詳細あるいは理由の説明--(B)同意・不同意の表明 (3)(A)勧誘・依頼--(B)不同意理由の表明--(A)勧誘・依頼の妥当性の根拠の説明--(B)同意または不同意の表明
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