Project/Area Number |
01510303
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
文学一般(含文学論・比較文学・西洋古典)
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Research Institution | Okinawa Prefectural University of Arts |
Principal Investigator |
比嘉 美代子 沖縄県立芸術大学, 美術工芸学部, 助教授 (90091131)
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Project Period (FY) |
1989 – 1991
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1991)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1991: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1990: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1989: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 沖縄芝居 / 沖縄の口承文学 / 泊阿嘉 / 沖縄演劇 / 泊阿嘉の女性像 / 泊阿嘉の世界 / 琉球歌劇 / 沖縄芝居の歌劇 / 歌劇の女性 / 沖縄芝居の研究 / 沖縄の口承文学の研究 / 沖縄芝居の歌劇について / 沖縄演劇の研究 |
Research Abstract |
研究実施最終年度(平成三年度)は、初年度(平成元年)、二年度に引き続き、琉球歌劇として多大な影響を及ぼした「組踊」の研究をしながら沖縄芝居で使用されている言葉(芝居言葉)を勉強した。私自身、沖縄方言をあまりよく知らない上に、更に日常使用されている方言とかなり違う表現をする沖縄芝居言葉を研究するのに、大半の時間とエネルギ-を費した。しかし、幸運なことに、現在沖縄演劇界の重鎮としてつとい知られる名優の真喜志康忠氏にご指導を願い、周に一回沖縄芝居言葉の手ほどきを受ける機会を持てた。真喜志氏のおかげで、念願の「泊阿嘉」(琉球歌劇の代表的な作品)を日英両話に翻役することができた。真喜志氏には、芝居言葉をはじめ、沖縄演劇(の)成立の裏話(秘話)等、沢山有意義なことを教わった。琉球歌劇は「泊阿嘉」の他にもいろいろと集収(収録)したが、これら総てのものの翻訳は時間的な都合で残念ながらできなかった。ひとりの研究では到底無理なので、平成四年度からは四名でグル-プを作り、共同してするつもりであるが(現在申請中)科研費が貰えるかどうかはわからない。 平成三年度は、組踊「干水の縁」(平敷屋朝敏作)の影響を著しく受けている「泊阿嘉」について論文を書き、『沖縄文化』に、発表した。(『沖縄文化』第二十七巻一号1991年11月30日発行)この三年に及び個人研究で得たものは大変大きい。沖縄芝居の歴史について知識を深めることができたこと、組踊について勉強し、組踊の世界を充分といえないまでも知りえたこと、その組踊の中でも琉球歌劇に多大な影響を与えた平敷屋朝敏の『干水の縁』のテ-マが、のちの琉球歌劇のテ-マと重なり合うことが判明したこと、沖縄方言および沖縄芝居言葉について一端なりとも知りえたこと、更に、『泊阿嘉』を念願通り、日葉両話に翻訳できたことは、一応の成果を上げたと自負している。
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