神経疾患の有効治療剤テトラヒドロビオプテリンの実用的合成法
Project/Area Number |
01540418
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
有機化学一般
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
杉本 隆 名古屋大学, 教養部, 教授 (30023609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 静昭 名古屋大学, 教養部, 助教授 (50157781)
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Project Period (FY) |
1989
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | ホルミルオキシラン / ビオプテリン / ヒドロキシアルキルプテリン |
Research Abstract |
安価な不飽和アルコ-ルを原料として、天然型の(-)-ビオプテリンの新規合成を行なった。即ち、プロパルギルアルコ-ルとアセトアルデヒドからアルド-ル反応、一級アルコ-ル部の酸化、および炭素一炭素三重結合の部分的接触水素添加により-4-ヒドロキシ-2-ペンテナ-ル誘導体を収率よく合成することができた。このペンテナ-ルのカルボン酸エステルに対して弱塩基性条件下で過酸化水素によるエポキシ化反応を行ない、2-ホルミル-3-(1-ヒドロキシエチル)オキシランに変化した。この反応の立体選択性(3-位と1-位の立体化学に基づくエリスロ/スレオ比)は、1-水酸基上のアシル基の影響を受け、酢酸エステルでは二つのジアステレオマ-がほぼ1:1で生成するが、アセトキシエティエン酸エステルでは(-)-ビオプレリンの合成に必要なエリスロ体が6:1で優先して生成することがわかった。 このようにして得た光学活性なホルミルオキシランと2、4、5-トリアミノ-6-ブロキシピリミジンとの縮合ならびに脱保護により(-)-ビオプテリンを合成した。本合成法は、高価な天然糖に依存しないこと、極めて高い位置選択性をもつことなど、従前の合成法より優れており実用的合成法となり得る。なお、(-)-ビオプチリンから(6R)-テトラヒドロビオプテリンへの高選択的水素化法は報告者がすでに確立している。 本研究で採用した縮合反応は、ジヒドロプリン型中間を経由する二つのシッフ塩基間の平衡、ならびにそのうちの一方だけからアミノ基の求核性の差に基づいて6-位置換プテリンへ位置選択的に閉環すること等を確認した。この合成法をさらに一般に拡張し、数種の6-ヒドロキシアルキルプテリン化合物を得た。これらプテリンのテトラヒドロ体の生理活性の研究を計画している。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)