鎖状ポルプロピオニ-トの新しい立体制御法とその天然物合成への応用
Project/Area Number |
01540446
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
天然物有機化学
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
宮下 正昭 東北大学, 非水容液化学研究所, 助手 (50006326)
|
Project Period (FY) |
1989
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1989)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1989: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
|
Keywords | ポリプロピオネ-ト / 立体制御法 / 天然物合成 / マクロリド / エポキシアクリル酸エステル / トリメチルアルミニュウム / プロトマイシノリドIV / 抗生物質 |
Research Abstract |
メチル基と水酸基が交互にしかも連続的に結合したポリプロピオネ-トは重要な生理活性を有するマクロリド系抗生物質に多く見受けられる構造である。これらのポリプロピオネ-トを効率的かつ立体特異的に構築するため,新しくγ,δ-エポキシアクリル酸エステルを基質とし、トリメチルアルミニュウムを用いた位置選択的メチル化反応を開発した。すなわちE-エポキシアクリル酸エステル1からはアンチ体2が、またz-エポキシアクリル酸エステル3からはシン体4がそれぞれ100%のジアステレオ選択性で得られることを見出した。また、この反応を2回繰り返し用いることにより通常のアルド-ル反応では合成が困難なアンチ-トランス-アンチ型の4連続不斉中心も容易に合成できることを見出した。従って多連続のアンチ-トランス-アンチ型のポリプロピオネ-トの合成は、この方法により解決できたことになる。このようにγ,δ-エポキシアクリル酸エステルを基質として用いることにより、アンチ体,シン体いずれも立体特異的に合成できることがわかったので、本法の応用としてマイシナミシン系マクロリド、プロトマイシノリドIVの合成に着手した。5を出発原料に選び上記の方法によりC_1〜C_9に相当する6を立体選択的に合成した
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)